State of the Map Japan 2020

オープンストリートマップは、「自由な地図をみんなの手に」をスローガンに、日本や世界の自由につかえる地図を実現していこうと、ボランティアが草の根で作成した地図データの集合体です。わたしたちは、この活動をさらに発展させるために、オンラインカンファレンスを企画しました。

一般社団法人オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン(以下OSMFJ)では、OSM活動のより一層の浸透と企業を含む参加者同士の交流、コミュニティの活性化、地理空間情報利活用の推進、さらには、継続的なビジネスの発展と新たな市場の想像を目指し、State of the Map Japan 2020 (以下SotM Japan)カンファレンスを開催することとしました。

State of the Map(以下 SotM)は、世界中の多様な人々が紡ぐ世界地図プロジェクト OpenStreetMapの国際カンファレンスシリーズであり、OSM編集者であるマッパー、IT技術者、OSMデータを利活用・支援する企業や団体など、世界のコミュニティが一同に介するカンファレンスとして、2008年から続けられています。

日本地域においては、2012年9月に東京で行われたアジア・オセアニア地域初であるSotM 2012世界総会をスタートとして、2014年より、日本地域におけるローカルカンファレンスとして、2014年の東京、2015年には浜松と、継続して開催されています。 2017年は会津若松で国際カンファレンスを誘致し、世界各国からのマッパーによる交流を行いました。2018年には、東京の日比谷図書文化館で、図書館とOSMをつなぐ活動について議論しました。

新型コロナの流行にあたって生活様式が求められているなかで、オンラインで開催することとします。

SotM Japanでは、全世界版のSotMの趣旨および価値観をそのままに、日本および日本語でのOSM活動について、新しいアイディアや開発手法、利用方法、ビジネス事例、将来像についてディスカッションを行います。

主催は、OSMFJメンバーを主体とするSotM Japan実行委員会が行い、OSMFJは全面的に協力いたします。

開催概要

参加者の属性としては、OSM編集者、OSMデータ利用企業、地理空間情報技術者、学術利用者、行政関係者、シビックテックを始めとするコミュニティなどが中心となります。 地方からの参加・発表も予定しています。

スポンサー

Georepublic           Microsoft

MIERUNE           株式会社ソフトウェアファクトリー

参加申し込み

開催しました。アーカイブは各講演の内容から、全体のアーカイブはYoutube Liveから御覧ください。

Code of Conduct

State of the Map Japan 2020では、皆様に心地よく、そして楽しく参加していただけるよう、行動規範を設けています。私たちは、性別、年齢、性的指向、身体的特徴、人種や職業、思想や信条や生き方、技術力や技術の選択・手法などのさまざまな個人のありかたに対して、ハラスメントを許容しません。もしハラスメントや侮辱的言動、イベントへの妨害となる行為や周囲を不快にする言動を取った場合、私たちは当該参加者に退出を求めたり、今後の参加をお断りしたり、法的措置をとる場合があります。私たちは、State of the Map Japan 2020の全ての参加者に対して,行動規範に従うことを求めています。 行動規範の全文はこちらのページでご覧ください。

質問

質問はSli.doで行います。

ハッシュタグ

#sotmjp (Twitter)

講演

基調講演

古橋大地

古橋大地 (青山学院大学教授/NPO法人クライシスマッパーズ・ジャパン理事長/MAPconcierge株式会社代表取締役)

State of the Map Japan 2020 / FOSS4G Japan 2020 Online 合同講演

宮内隆行

宮内隆行 (株式会社 Geolonia 代表)

タイムスケジュール

時間トラックAトラックB
13:00〜13:10 オープニング  
13:10〜13:30 基調講演
古橋大地 | 青山学院大学教授/NPO法人クライシスマッパーズ・ジャパン理事長/MAPconcierge株式会社代表取締役
The Past, Present, and Future of OpenStreetMap Japan 〜 一億総伊能化は実現できるのか 〜
 
13:30〜13:45 スポンサーセッション1
井口奏大 / 株式会社MIERUNE
北海道からOSMサービスを展開する 謎の組織に加入したらいつの間にか マッパーになっていた件について
 
13:45〜14:00 スポンサーセッション2
松澤太郎 | Georepublic/OSMFJ/OSGeo.JP
日本のタイルサーバの現状
 
14:00〜14:10 休憩
14:10〜14:25 一般発表A1
山下康成 / 京都府向日市
マッピングパーティーを開催しよう!
一般発表B1
大塚恒平 / Code for History
古地図処理における新技術、HTGCL(Historical Topographic Ground Control Line)の紹介とOSMデータを時空間を超える歴史の背骨に用いるアイデア
14:25〜14:40 一般発表A2
吉田涼香、八尋舞美 / YouthMappersAGU
日本にマッピングを広げる為に
一般発表B2
奥村美佳(おくみか) / Code for Kusatsu
Code for Kusatsu活動紹介
14:40〜14:55 一般発表A3
和田清人
お城マッピングでuMapやってみた。
一般発表B3
三浦広志 / OSMFJ
OmegaTで、OSM Wikiを快適に翻訳しよう
14:55〜15:10 一般発表A4
瀬戸寿一 / 東京大学空間情報科学研究センター
日本のOSMデータ作成とMapperの時系列推移
一般発表B4
坂ノ下 勝幸 / 諸国・浪漫
オープンデータソンのご紹介!
15:10〜15:40 Lightning Talk  
15:40〜16:40 パネルディスカッション
テーマ: 「地域色豊かなOSMトーク~地元での活動-地図を作る使う、これからのOSM」
 
16:40〜16:55 State of the Map Japan 2020 / FOSS4G Japan 2020 Online 合同講演
宮内隆行 / 株式会社 Geolonia 代表
オープンソースでつくるオープンソースっぽい地図の会社の挑戦
 
16:55〜17:00 クロージング  
17:00〜18:00 懇親会前交流会  
18:00〜 State of the Map 2020 & FOSS4G Japan 2020 Online 合同懇親会  

セッション紹介

基調講演: The Past, Present, and Future of OpenStreetMap Japan 〜 一億総伊能化は実現できるのか 〜

発表者: 古橋大地 (青山学院大学教授/NPO法人クライシスマッパーズ・ジャパン理事長/MAPconcierge株式会社代表取締役)

2008年からOpenStreetMapに参画し、以降12年間に渡って国内外のOSMコミュニティ活動に関わる中で、OSMを用いた人道支援チーム HOT での活動、日本国内でのクライシスマッピング活動の主導を行なうなど、OSMと社会のつながりを強固にする具体的な社会実装を中心に活動してきました。いままでの活動を振り返り、現状を共有するとともに、未来のOpenStreetMapについて、その想いを語ります。

スポンサーセッション1: 北海道からOSMサービスを展開する 謎の組織に加入したらいつの間にか マッパーになっていた件について

発表者: 井口奏大 (株式会社MIERUNE)

株式会社MIERUNEはコミュニティとの協働をベースに、OSMやFOSS4Gなどを活用して様々なサービスやソリューションを提供しています。本発表ではOSMコミュニティとのつながりを踏まえながら様々なMIERUNEのチャレンジについてご紹介します。

スポンサーセッション2: 日本のタイルサーバの現状

発表者: 松澤太郎 (Georepublic/OSMFJ/OSGeo.JP/JUS)

日本のタイルサーバの新しいバージョンを作成しています。現在作成中のタイルサーバの作戦及び現状について紹介します。作成し終わっていたらいいなぁ(汗

一般発表A1: マッピングパーティーを開催しよう!

発表者: 山下康成 (京都府向日市)

世界的に魅力的な都市である京都、京都を歩いて地図を作り上げていく魅力をお伝えします

一般発表A2: 日本にマッピングを広げる為に

発表者: 吉田涼香、八尋舞美 (YouthMappersAGU)

YouthMapperaAGUとして1年間の活動報告及び今後の展開について

一般発表A3: お城マッピングでuMapやってみた。

発表者: 和田清人

日本100名城を中心にお城を描いています。2年前のSOTMからの進捗と、uMapを作ってみたので報告します。

一般発表A4: 日本のOSMデータ作成とMapperの時系列推移

発表者: 瀬戸寿一 (東京大学空間情報科学研究センター)

この発表では、幾つかの集計手法を用いながら、日本のOSMデータが整備し始められる2008年頃から現在までのマッパー数の推移、そして幾つかの主要なKeyに対する都道府県別の整備状況についても同様に時系列的な推移をお話します。

一般発表B1: 古地図処理における新技術、HTGCL(Historical Topographic Ground Control Line)の紹介とOSMデータを時空間を超える歴史の背骨に用いるアイデア

発表者: 大塚恒平 (Code for History)

古地図処理における新技術、HTGCL(Historical Topographic Ground Control Line)の紹介とOSMデータを時空間を超える歴史の背骨に用いるアイデア

一般発表B2: Code for Kusatsu活動紹介

発表者: 奥村美佳(おくみか) (Code for Kusatsu)

滋賀県草津市を中心に活動している当団体の活動について紹介します。

一般発表B3: OmegaTで、OSM Wikiを快適に翻訳しよう

発表者: 三浦広志 (OSMFJ)

OSM Wikiにはマッピングに有用な大量の情報がありますが、一部しか日本語に翻訳されていません。 そこで、OSSやフリーのコンピュータツールやクラウドサービスを活用して、効率的に快適に翻訳をすすめる方法を普及させ、品質のよいドキュメントの整備を進められるように、解説します。 本講演では、 CAT(コンピュータ支援翻訳)ツールの OmegaT、 NICT(国の研究機関)のAI翻訳エンジンAPI Textra、 Githubで共有する翻訳DB/用語集について具体的に説明します。

一般発表B4: オープンデータソンのご紹介!

発表者: 坂ノ下 勝幸 (諸国・浪漫)

諸国・浪漫の活動内容を通じて、オープンデータソンの目的と活動内容をご紹介します。みなさんの地域でも始まって欲しいと願いつつ。

Lightning Talk

発表者

パネルディスカッション

テーマ: 「地域色豊かなOSMトーク~地元での活動-地図を作る使う、これからのOSM」

日本各地のマッパーが熱く語るOpenStreetMap!

登壇者

フルスクリーン表示

State of the Map Japan 2020 / FOSS4G Japan 2020 Online 合同講演: オープンソースでつくるオープンソースっぽい地図の会社の挑戦

発表者: 宮内隆行 (株式会社 Geolonia 代表)

Geolonia は、オープンソースコミュニティで出会ったメンバーが集まって創業した社員全員がリモートワークの会社です。 様々な社会課題をオープンソースっぽく解決する企業を目指して、現在 Geolonia が挑戦する各種の取り組みをご紹介させていただきます。

Youtube Live 配信

A会場

B会場

ボランティア募集

State of the Map Japan 2020 ではオンライン配信のサポートなどをしてくれるボランティアを募集しています。

オンライン配信の方法などに興味ある方、大歓迎です!

募集内容

実行委員会について

State of the Map Japan 2020 実行委員会は OpenStreetMap Japan Slack にて運用をしています。 実行委員会に興味のある方は OpenStreetMap Japan Slack に Join して #70_sotmjp2020 へご参加ください。 また、議事録などは原則公開をしています。